2024年12月26日木曜日

例文147

 

『仏文和訳法』を読む(例文147

 

山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262

を読んでいます。

 

第四章 比較語句

1. 比較語句と比較の対象

[附]最上級の対照 最上級の対照、すなわち「⋯⋯の中で一番~」の「⋯⋯の中で」は、一般に前置詞deを選考させて、de⋯⋯の形で表し、最上級を示す語の後に置かれるものである。しかしながら次

ぎの如き場合には、対照が最上級を表す語の前に置かれているから注意を要する。

(ロ)A de B+最上級を表す形容語句 その最上級を有するもの「A」が、その対照「B」の一部分または所属物である場合は、この形が現れることがある。

今回も↑の続きです。

 

例文147

Paris est la ville du monde où l’esprit et le goût de la conversation sont le plus généralement répandus ; et ce qu’on appelle le mal du pays, ce regret indéfinissable de la patrie, qui indépendant des amis même qu’on y a laissés, s’applique particulièrement à ce plaisir de causer, que les Français ne retrouvent nulle part au même degré que chez eux.

語句

le mal du pays 懐郷病(le mal de mer船酔い le ml des montagnes山岳病 le mal de cœur嘔気) 

indéfinissable定義を下し得ない

s’appliquer à~~に適合する、~に精を出す

 

パリは世界中で、会話の資質を趣味が一番普遍的になっている町である。そして、懐郷病と呼ばれているもの、我々がそこに残して来た友達とは関係なしに何とはなしに祖国が恋しいあの気持は、特にこの会話の楽しみに関係があるのだ。フランス人はどこへ行っても祖国におけると同じ程度にこの会話の楽しみを見いだすことが出来ないから。

 

この文章は、外国人がパリで感じるホームシックではなく、反対に、フランス人が外国で感じるホームシックについて述べています。

◯今日の要点

Paris est la ville du monde où l’esprit et le goût de la conversation sont le plus généralement répandus

 

où l’esprit et le goût de la conversation sont le plus généralement répandus]という名詞を形容する形容詞節が、直前の(le) mondeではなく、その前のla villeにかかっているということです。

 

今日は以上です。

2024年12月25日水曜日

例文146

 

『仏文和訳法』を読む(例文146

 

山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262

を読んでいます。

 

第四章 比較語句

1. 比較語句と比較の対象

[附]最上級の対照 最上級の対照、すなわち「⋯⋯の中で一番~」の「⋯⋯の中で」は、一般に前置詞deを選考させて、de⋯⋯の形で表し、最上級を示す語の後に置かれるものである。しかしながら次

ぎの如き場合には、対照が最上級を表す語の前に置かれているから注意を要する。

(イ)対照を強調する場合 この場合は文頭に置かれる。

前回までは↑を見てきました。

 

今日は「最上級の対照(ロ)」に入ります。

(ロ)A de B+最上級を表す形容語句 その最上級を有するもの「A」が、その対照「B」の一部分または所属物である場合は、この形が現れることがある。

 

例文146

L’Italie est une contrée de l’Europe qui est la plus abondante en œuvre d’art.

[訳]

イタリアはヨーロッパで一番芸術作品に豊富な国である。

 

 

◯語句補足

contrée /kɔ̃tre/ [] 古風 文章 地方,国.

『プログレッシブ仏和辞典』

◯今日の要点

ロ)A de B+最上級を表す形容語句

L’Italie est une contrée(A) de l’Europe(B) qui est la plus abondante en œuvre d’art(最上級を表す形容語句)

 

qui est la plus abondante en œuvre d’art(最上級を表す形容語句)直前のl’Europe(B)ではなく、少し離れたune contrée(A)にかかっています。

 

今日は以上です。

 

 

2024年12月23日月曜日

例文145

 

『仏文和訳法』を読む(例文145

 

山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262

を読んでいます。

 

第四章 比較語句

1. 比較語句と比較の対象

 比較語句の翻訳に際して忘れてはならないことは、その比較の対象をはっきり判断して、何と何との比較であるかを明確に把握することである。

(ロ)比較の対照がその文句中に現れていない場合 比較の対照が常にその文句中に現れているとは限らない。しかしこの場合においても、意義上、どこかにその対照があるのであるから、前項同様その対照を把握して訳することが大切である。

前回までは↑を見てきました。

 

今日は「最上級の対照」に入ります。

[附]最上級の対照 最上級の対照、すなわち「⋯⋯の中で一番~」の「⋯⋯の中で」は、一般に前置詞deを選考させて、de⋯⋯の形で表し、最上級を示す語の後に置かれるものである。しかしながら次ぎの如き場合には、対照が最上級を表す語の前に置かれているから注意を要する。

(イ)対照を強調する場合 この場合は文頭に置かれる。

 

例文145

De nos poètes, Racine est le plus célèbre.

 

我が国の詩人の中でラシーヌが一番名高い。

 

 

◯今日の要点

Racine est le plus célèbre de nos poètes.

というのが普通の語順ですが、

De nos poètes「我が国の詩人の中で」を強調して文頭に出すので、

 

De nos poètes, Racine est le plus célèbre.

                   となる、ということです。

 

 

今日は以上です。

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