『仏文和訳法』を読む(例文303)
山田原実先生 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
|
第八章 譲歩語句 Si~que…(接続法文)「いかに何々とも」
[注意]この形式に変形に Aussi~que…(接続法文)及びPour si~que…(接続法文)があるが、いずれも「いかに何々とも」と訳すればよい。 |
|
[例文303]
[語句] la réconciliation 和解 [訳] 欧州大戦争と共に起こった、あの党派や学説の一般的な和解ほど、将来の欧州大戦争の歴史研究者たちを驚かすものはなかろう。この事実はいかに奇異なように見えるとはいえ、ヨーロッパはこの歴史上最大の戦争の間、初めて平和であったということは疑いもないことである。
|
réconciliation généraleは、「一般的な和解」よりは「全面的な和解」と訳したほうがいいのではないかと思われます。
〇今日の要点
|
Si~que…(接続法文)「いかに何々とも」
[注意]この形式に変形に Aussi~que…(接続法文)及びPour si~que…(接続法文)があるが、いずれも「いかに何々とも」と訳すればよい。 |
辞書で確認しておきましょう。
|
aussi+形容詞 [副詞]+que+接続法 いかに…であろうとも. Aussi riche qu'il soit ... = Aussi riche soit-il ...|彼がどれほど金持ちであろうと…. 『プログレッシブ仏和辞典』 |
この山田原実先生 著『仏文和訳法』は、発行年は昭和23年ですが、「はしがき」を読むと昭和12年に原稿はできあがっているようです。よって例文303の「欧州大戦争」は第一次世界大戦を指すと思われます。
今日は以上です。
0 件のコメント:
コメントを投稿