『仏文和訳法』を読む(例文54)
山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
前回から、主語がce の非人称構文に入りました。
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第一章 主語 2.仮定主語と本主語 (ロ)仮定主語がCE である場合
A. 本主語がque +名詞であることがある。この場合は、C’est の次に置かれている属詞を強調する。 |
今日は(ロ)のBです。
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B. 本主語が qui~であることがある。この場合は C’est の次に置かれた主語を強調する。
[例文54]
[訳] そうするように私に言いつけたのは父です(私の父が私にそうするように言いつけたのです)。
[註] Mon père m’a ordonné……の主語を強調している。 |
今日は以上です。
以下は蛇足です。
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[訳] そうするように私に言いつけたのは父です(私の父が私にそうするように言いつけたのです)。
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となっていますが、ここから、
強調構文を、いつも「~したのは~だ」「~なのは~だ」と訳すのではなく、「~が~したのだ」と訳してもいいのだと、受け取りました。
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