2025年3月3日月曜日

例文180

 

『仏文和訳法』を読む(例文180)

 

山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262

を読んでいます。

 

第四章 比較語句

2. 比較の打ち消し

Ne~rien moins que…

(1)「少しも…~ない」(2)「…をこそ~」

 

[注意]この形式は全然反対の二つの意義をもっているから、その前後の意味より、否定の意味を持つか、あるいは肯定の意味をもつかを推断せねばならない。

 

[例文180]

Pour élever les enfants, il ne faut rien moins qu’une patience d’ange.

 

[訳]

子供を育てるには天使の如き忍耐こそ必要だ。

 

◯今日の要点

Ne~rien moins que…

(1)「少しも…~ない」(2)「…をこそ~」

今日は(2)の意味でした。

 

辞書の例文をくどく見ておきましょう。

◆ne... rien moins que...

1本当に[まさに]…である

Il ne faut rien moins qu'un miracle pour le convaincre.彼を説得するには全くのところ奇跡が必要だ

2((古風))全く…でない

Il tremble, il n'est rien moins qu'un héros.彼は震えている,英雄とは全く言えない

『ロワイヤル仏和中辞典』

◇ (ne...) rien moins que ...

(1) …以下の何物でもない,まさに[本当に]…である.

Il n'a dépensé rien moins que toute sa fortune.

彼は財産を残らず使い果たしてしまった.

(2) まったく…でない.

Il n'est rien moins qu'un savant.

(他の何であってもよいが)とにかく彼は学者でないことだけは間違いない.

[注](1)(2)は混同して用いられている.

『ロベール仏和大辞典』

 

今日は以上です。

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