2025年3月23日日曜日

例文189

 

『仏文和訳法』を読む(例文189

 

山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262

を読んでいます。

 

第五章 否定語句

3. 完全否定と部分否定

今回も↑の続きです。

 

[例文189

Ici croît le blé, mais la vigne fait défaut. Là, c’est l’inverse. La houille et le minerai de fer ne se rencontrent pas toujours à côté l’un de l’autre.

 

[語句]

faire défaut 欠けている、不足する

la houille 石炭

le minerai de fer 鉄鉱

à côté de ~と並んで

 

[訳]

ここでは小麦が成長するが葡萄が不足している。そこではその反対である。石炭と鉄鉱は常に必ずしも相並んで出るものではない。

 

 

◯今日の要点

pas toujoursを辞書で確認しておきましょう。

ne ... pas toujours|いつも[いつまでも]とは限らない,必ずしもではない(語法).

Il n'est pas toujours à la maison.|彼はいつも家にいるわけではない

«Cet élève travaille bien? ―Pas toujours|「この生徒はよく勉強しますか」「いつもというわけではないですね」

Ça ne durera pas toujours.|それは永久に続くわけではない.

 

 

語法

否定文中で,toujours の位置が pas の前かあとかによって,文の意味が異なる.〇〈ne ... pas toujours〉の toujours は「常に」の意味で,全体は「常にであるわけではない」という部分否定になる.一方,〈ne ... toujours pas〉の toujours は「今でも,相変わらず」の意味である.

Il n'est pas toujours à la maison.|彼はしょっちゅう家にいるわけではない.

Il n'est toujours pas à la maison.|(彼のところに一度電話をしたら,その時彼はまだ帰宅していなかった.もう一度かけたが)彼はまだ家に帰っていない(彼が家にいないという状態が相変わらず続いている).

『プログレッシブ仏和辞典』

 

今日は以上です。

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例文305

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