2024年9月19日木曜日

例文98

 

『仏文和訳法』を読む(例文98

 

山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262

を読んでいます。

第二章 動詞

1. 動詞の省略

次のごとき場合に動詞が省略されることがある。

(ロ)対等文において、動詞が同一である場合に、後の方の動詞が省略されることがある。

 

例文98

Soyons hommes avec les hommes, et toujours enfants devant Dieu ; car nous ne sommes, en effet, que des enfants à ses yeux.   La vieillesse même, devant l’éternité, n’est que le premier instant d’un matin.

語句

être homme人間らしくある、男らしくある、大人になる

l’éternité永遠

[訳]

人に対しては人間らしくあれ、そして神に対しては常に子どものごとくある。というのは事実われわれは神の眼から見れば子どもにしかすぎないからである。老年でさえ、神の永遠に対しては朝の間の初の一時(いっとき)にしかすぎないのだ

 

◯今日の要点

[例文98]の第1

Soyons hommes avec les hommes, et toujours enfants devant Dieu.

 

において後半部分に文法上あるべき[soyons]が、文の構造から考えて前半部分の動詞soyonsと同じだとすぐに理解できるので、省略されているということです。

Soyons hommes avec les hommes, et [soyons] toujours enfants devant Dieu.

 

今日は以上です。

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