『仏文和訳法』を読む(例文29)
山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
前回まで
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第一章 主語 1. 主語の位置の変態 |
という題で、主語が文頭にない文を見てきました。
今回からは、「仮定主語」(仮主語)がある文を見ていきます。
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2. 仮定主語と本主語 (イ)仮定主語が非人称の IL である場合 非人称の il が動詞の主語である場合は、動詞が Il a neigé toute la nuit.(一晩中雪が降った)のごとき天候を示す動詞でない限り、必ず後方に意味上の本主語が置かれているのであるから、その本主語をはっきりと判別しなければならない。
A. 本主語が名詞である場合がある
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[例文29] Il est des gens qui croient que l’Amérique est un pays où l’or est tout-puissant.
※『仏文和訳法』では Il est les gens~ と、定冠詞lesを使っていますが、『新しい仏文解釈法』(山田原実著、島田実増訂、大学書林,1963)にしたがって訂正しました。
[訳] アメリカは黄金万能の国だと考えている人がある。 [注意]非人称の Il est は常に Il y a , Il existe の意をもつ。
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今日は補足説明はありません。
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