『仏文和訳法』を読む(例文37)
山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
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第一章 主語 2. 仮定主語と本主語 (イ)仮定主語が非人称の IL である場合 非人称の il が動詞の主語である場合は、動詞が Il a neigé toute la nuit.(一晩中雪が降った)のごとき天候を示す動詞でない限り、必ず後方に意味上の本主語が置かれているのであるから、その本主語をはっきりと判別しなければならない。 A. 本主語が名詞である場合がある B. 本主語がde(又は que de)+ 不定法である場合がある C. 本主語が que + 文である場合がある |
↑前回まででCまで進みました。
今日は、Cのうちで特に有用な表現の一つを読みます。
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Il se peut que~(接続法文)「~が有りうる」「~かも知れない」 |
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[例文37] Nous nous sommes habitués à envisager tout changement comme un progrès, mais il se peut qu’un changement donné soit une déchéance.
[語句] s’habituer à~ ~に慣れる envisager qqc. comme~ ある物を~と考える un~(名詞)donné ある~ une déchéance 下落 [訳] 吾人は変化というものはすべて進歩であると考える傾向があるが、ある変化が下落であるということがあり得るのである。 |
〇今日の要点
今日の要点はもちろん
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Il se peut que~(接続法文)「~が有りうる」「~かも知れない」 |
です。
辞書の説明を読んでみましょう。
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se pouvoir [代動] ⸨非人称構文で⸩ ➊ 〈Il se peut que+接続法〉…かもしれない,はありうる. Il se peut qu'elle vienne.|彼女が来ることはありうる. ➋ 〈Cela [Ça] se peut〉そうかもしれない. 《Tu crois qu'il va pleuvoir? ―Ça se peut.》|「雨が降ると思う?」「(降ることは)ありうるね」 ➌ 〈s'il se peut〉できれば,もし可能なら. 『プログレッシブ仏和辞典』 https://kotobank.jp/frjaword/pouvoir#goog_rewarded |
今日は以上です。
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