『仏文和訳法』を読む(例文33)
山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
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第一章 主語 2. 仮定主語と本主語 (イ)仮定主語が非人称の IL である場合 非人称の il が動詞の主語である場合は、動詞が Il a neigé toute la nuit.(一晩中雪が降った)のごとき天候を示す動詞でない限り、必ず後方に意味上の本主語が置かれているのであるから、その本主語をはっきりと判別しなければならない。
A. 本主語が名詞である場合がある |
今日も↑の続きです。
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[例文33] Dès que les hommes sont réunis, il s’élève nécessairement entre eux des conflits d’intérêt, suscités par le besoin, par l’égoïsme individuel, parfois aussi par l’envie, par la haine.
[語句] le conflit 争闘、葛藤 susciter 生ぜしめる、惹起せしめる、扇動する
[訳] 人間が集まると、必然的に、要求とか、人々の利己心とか、偶にはまた、妬みとか嫌悪とかから生ずる利害の葛藤が彼らの間に起こる。 |
〇今日の要点
s'élever 〔議論,感情などが〕沸き起こる が非人称構文になるときがある、ということだけです。
・[普通の構文]の例
Des hurlements de joie s'élèvent.|歓声が上がる.『プログレッシブ仏和辞典』
↓
・((非人称構文))の例
Il s'éleva une dispute dans l'assemblée.
会衆の間に口論が起こった. 『ロベール仏和大辞典』
今日は以上です。
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