2024年10月5日土曜日

例文106

 

『仏文和訳法』を読む(例文106

 

山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262

を読んでいます。

注意

Il y a à不定法  Avoir à不定法「~せねばならない」の非人称的な言い方である。

今回も、例文104の[注意]で示された構文Avoir à不定法「~せねばならない」の練習問題です。

[注意]このAvoir à~の変形に次のごときものがある。

Ne pas avoir à~(不定法)「~する必要がない」

N’avoir qu’à~~(不定法)「~しさえすればよい」

 

例文106

De ce point de vue, les éducations du passé apparaissent comme autant d’erreurs, totales ou partielles. Il n’y a donc pas à en tenir compte : nous n’avons pas à nous solidariser avec les fautes d’observations ou de logique qu’ont pu faire nos devanciers ; mais nous pouvons et nous devons nous poser le problème, sans nous occuper des solutions qui en ont été données, c’est-à-dire que, laissant de côté tout ce qui été, nous n’avons qu’à nous demander ce qui doit être.

語句

partiel一部分の 

tenir compte de~~を考慮に入れる、~を斟酌する 

se solidariser avec~~と連帯関係を結ぶ

le devancier先輩、先人

laisser de côté放って置く、構わずに置く(mettre de côtéしまって置く、片付けて置く)

この見地から過去の教育があれば、全体的であれ部分的であれ、必ず誤謬があるように思われる(その教育と同じ数の誤謬として現れるの意)。ゆえに過去の教育を斟酌する必要はない。我々は我々の先輩が作った観察もしくは理論の過ちと連帯関係を結ぶ必要はない。そうしないで我々は、すでに与えられている解決に関心することなしに、自分でこの問題を考えてよいのだ。またそうしなければならないのだ。換言すれば、すべて過去のことを放っておいて、これからどうあるべきかということを考えさえすればいいのだ。

 

◯今日の要点

avoir à不定詞の熟語を辞書で確認しておきましょう。

 

Il n'y a pas à+不定詞.

してもむだだ,する必要はない.

Il n'y a pas à craindre.|恐れる必要はない.

『プログレッシブ仏和辞典』

 

avoir à不定詞

avoir à+不定詞しなければならない.

J'ai à lui parler.|私は彼(女)に話がある

Vous n'avez pas à vous en soucier.|御心配には及びません.

n'avoir qu'à+不定詞しさえすればよい.

Tu n'as qu'à appuyer sur le bouton et ça se met en marche.|ボタンを押すだけですぐに動き出すよ

Vous n'aviez qu'à faire attention.|ちょっと注意すればよかったのに.

『プログレッシブ仏和辞典』

 

今日は以上です。

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