『仏文和訳法』を読む(例文123)
山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
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[注意]一つの準助動詞が二つ以上の本動詞に関係したり、二つ以上の準助動詞が一つの本動詞に関係することがある。 |
今回も↑の続きです。
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[例文123] Une réforme des impôts directs est depuis longtemps désirables, voilà trente ans que nous la réclamons dans notre Traité de la Science des Finances et dans notre journal : L’Économiste français. Elle eût pu et dû consister en des révisions périodiques décennales pour mettre nos divers impôts directs au courant des faits nouveaux et des transformations de valeurs, de manière qu’ils n’aient plus une base indéfiniment fixe, qui devient à la longue arriérée et inégale. [語句] la réforme 改革、改正 l’impôt 租税 la révision 再調査、改訂 périodique 提起の décennal 十年毎の mettre qc. au courant de~ ある物をして~に通ぜしむる à la
longue 時の経つにつれて [訳] 直接税の改正が要望されてすでに久しいものであって、余はここに三十年間余の著書『財政学概説』および余の新聞「フランス経済」においてそれを要請している。この改正は、我が国の諸種の直接税をして新しい事象と価値の変化とに通ぜしむるために、十年毎に定期的に改訂することにあると言うことができる。また、そうすることが当然であるであろう。かくすれば、直接税の基礎が、ときが経てば必ず時代遅れの不平等なものとなる、いつまでも固定的なものでなくなるのである。
[注意] De manière (またはfaçon) à~(不定法) もしくはde manière (またはfaçon) que~(接続法文)は、「~ような具合に」の意を持つ。 |
◯今日の要点
. Elle eût pu et dû consister en des révisions périodiques décennales(……)の文で、
準動詞eûtがpu と dû という2つの本動詞に関わっている、というのが今日の要点です。
◯蛇足 以下は蛇足ですので読まなくても結構です。
eût pu は pouvoir の、 eût dû はdevoirの接続法大過去です。
ここでは条件法過去第2形として使われていると考えられます。
eût pu は aurait pu 、 eût dû はaurait dû と書き直すことができます。
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Pourvoir ➑ ⸨提言,示唆⸩ …するとよい. Si le blessé vomit, on peut lui mettre la tête sur le côté.|けが人が吐くような場合には,頭を横にしてやってください Il aurait pu me dire ça plus tôt!|彼がもっと早く私にそれを言ってくれていたらよかったのに. 『プログレッシブ仏和辞典』 |
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Devoir (3) ⸨条件法過去形で⸩ …すべきだったのに…しなかった. Vous auriez dû me prévenir.|私に知らせておいてくれるべきだったのに(非難) J'aurais dû vous appeler hier soir.|昨夜あなた(方)に電話すべきだったんですが(後悔). 『プログレッシブ仏和辞典』 |
Elle eût pu et dû consister en des révisions périodiques décennales(……) は
この改正は(……)十年ごとに定期的に改訂することにあればよかったし、そうするべきだった[実際には改訂は行われなかった]。
というふうに解釈できると思います。
今日は以上です。
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