2024年11月16日土曜日

例文127

 

『仏文和訳法』を読む(例文127

 

山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262

を読んでいます。

 

第三章

形容語句として名詞または代名詞を修飾する語句は、

1)形容詞

2)現在分詞および過去分詞

3)関係代名詞文

4)同格に置かれた名詞または文

などである。この中で形容詞と過去分詞は、その関連する名詞または代名詞と性および数の一致をするものであるから、この一致を考えて訳さないととんだ誤謬をすることがある。

これまで、「第一章 主語」、「第二章 動詞」を見てきました。今回から「第三章 形容語句」に入ります。「形容語句」は、現在の参考書では「形容詞句・形容詞節」という語がそれに代わって使われています。

 

 

例文127

Cette France féconde fut envahie, deux mille ans avant notre ère, par ceux qu’Homère appelle les Hyperboréens. C’étaient des hommes grands et blonds, qui gardaient leurs troupeaux au bord de la Baltique, séparés de l’épaisse forêt germaine par une zone de marécage.

 

語句

envahir 侵略する

le marécage 沼沢

 

[訳]

フランスのこの豊沃な地方は、紀元前二千年に、ホメールが「イペルボレアン族」と称している人々によって侵入された。それは、沼沢地帯のためにゲルマンの繁茂林地方から距てられて、バルチック海の沿岸で牧畜をしていた、背の高い、金髪の人種であった。

 

[註]後段の形容語句 séparés は男性複数であるからqui 即ち les hommes を修飾しているのである。これを、性・数の一致を無視して la Baltique に掛けて、「⋯⋯距てられたバルチック海の沿岸で......」と訳すれば誤謬である。

 

今日は以上です。

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