『仏文和訳法』を読む(例文200)
山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
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第五章 否定語句 Pas un~ 「ちっとも~はない」 |
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[例文200] [語句] policer 開化する faire qc. par la pensée 考えだけであることをする、頭の中であることを考えてみる sédentaire 家居の、ある土地に固着している être à la merci de~ ~の思うままになる s’affilier~ ~に加盟する
[訳] 諸君が我々が住んでいる西洋の文明統治圏から、北アフリカのある土着の蛮族の中に移ったと頭の中で考えてみよ。そこには、もう中央政府もなければ、警察も司法省もない。諸君の財産や生命は皆の思うままになる。その財産や生命の保全のためには、諸君は大酋長の保護、すなわち「アナイア」を依頼して、その酋長が盟主である「ソッフ」という相互防禦の組合に加入しなければならない。 |
◯語句補足
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◆ en ~ // par la ~|想像で,頭の中で. se représenter qc en pensée …を頭の中に思い浮かべる. Transportez-vous par la pensée dans l'espace. 宇宙空間にいると想像してごらんなさい. 『ロベール仏和大辞典』 |
◯今日の要点
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Pas un~ 「ちっとも~はない」 |
↓の引用は前回と同じです。
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◇ pas un [pɑ-z 1つ[1人]の…も. (Il n'y a) pas une seule voiture sur la route. 道路には一台の車も見えない. Pas un d'entre nous n'a réussi. 我々のうちだれ一人としてうまくいった者はいなかった. pas une ride しわ1つない. Il n'y a pas un survivant. 1人の生存者もいない. Il n'y a pas un œuf qui ne se soit cassé. 割れていない卵は1つもない. Pas un ne l'a applaudi. だれも彼に拍手を送らなかった. Il y a vingt pommes. Pas une de bonne! リンゴが20個あるが1個も無傷のリンゴがない. 『ロベール仏和大辞典』 |
今日は以上です。
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