『仏文和訳法』を読む(例文226)
山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
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第六章 代用語句 2.Celui-ci, Celui-làなど 一般にcelui-ci, celui-làなどは、ciの付された方は、前出の二つの名詞の中の後の方を指し、làの付された方はその名詞の中の前の方を指す。 [注意]celui-ci, celui-làなどが単独に用いられた場合に、「前者」「後者」の意を表わすのではなくて、「この~」「その~」と話題に上がっている語を強く言い表すことがある。 |
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[例文226] Comme tous les bonheurs auxquels on est accoutumé, celui-là n’est pas apprécié à sa valeur.
[訳] 慣れっこになると幸福というものはその価値がわからないものだが、その幸福も同じようにその価値通りに評価されない。 [註] celui-là は ce boneur の意である。 |
celui-làが具体的に何であるかは、この引用部分では明示されていませんが、「幸福」の一種とみなされているもの、と解釈します。
◯今日の要点
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[注意]celui-ci, celui-làなどが単独に用いられた場合に、「前者」「後者」の意を表わすのではなくて、「この~」「その~」と話題に上がっている語を強く言い表すことがある。 |
今日は以上です。
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