『仏文和訳法』を読む(例文230)
山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
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第六章 代用語句 3. Enの種々なる意義 代名詞enはde~の形の代用となるが、そのdeの意義如何によって種々に訳すべき場合がある。 (イ)「~から」「~によって」の意味を持つ場合 |
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[例文230] Le père romain pouvant avoir à s’incliner, sur le forum, devant son fils magistrat, son attitude, dans la maison même, à l’égard de son fils devait peu à peu, par la force des choses, en être modifiée. [語句] s’incliner お辞儀をする le forum 古ローマの国民議会 à l’égard de~ ~に対して、~に就いて par la force des choses 自然と、勢い [訳] 古ローマの家族の父は、国民会議場において、裁判官であるその息子にお辞儀をしなければならないことがあるので、その父の家における息子に対する態度も、そのために、自然、徐々に変わるはずであった。 |
◯語句補足
magistratは『ロベール仏和大辞典』には「(古代ギリシア・ローマの)高官(執政官,法務官など)」とあります。
◯今日の要点
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3. Enの種々なる意義 代名詞enはde~の形の代用となるが、そのdeの意義如何によって種々に訳すべき場合がある。 (イ)「~から」「~によって」の意味を持つ場合 |
"en est modifié"の例
Chaque nuit, les murs bougent et le plan du labyrinthe en est modifié.
試訳「毎夜、壁が動き、迷宮の配置がそれによって変化する」
https://fr.wikipedia.org/wiki/Le_Labyrinthe_(roman)
今日は以上です。
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