『仏文和訳法』を読む(例文245)
山田原実 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
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第六章 代用語句 3. Enの種々なる意義 [注意]上述の如きenと次の如き場合のenとを混同せざるを要す。 (イ)前置詞たるen |
今回も、代用語句のen[中性代名詞のen]ではなく、熟語に組み込まれたほとんど意味をなくしたenを見ます。
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[例文245] Tronson, à force de raffiner sur le style, en est venu à l’impuissance d’écrire. Son œil voit des incorrections, son oreille entend des cacophonies en des phrases où nul autre que lui s’aviserait de les découvrir.
[語句] en venir à~ ついに~にいたる la cacophonie 不調和な音 s’aviser de~ ~しようとする
[訳] ツロンソンは非常に文体を推敲した結果、ついに書く力を無くするにいたった。彼以外の人は誰もそういうものを見つけようとはしないような文章においても、彼の眼には間違いが映り、彼の耳には不調和な音が響いてくるのである。
[注意]À force de~は「たくさん~を用いた結果」「非常に(幾度も)~した結果」の意をもつ。 |
〇語句補足
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incorrection /ε̃kɔrεksjɔ̃/ [女] ➊ (文法上の)間違い;不正確な表現;不正確さ. ➋ 無作法,だらしなさ;無作法な言動. 『プログレッシブ仏和辞典』 |
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s'aviser [代動] ➊ 〈s'aviser de qc∥s'aviser que+直説法〉…に気づく,を発見する. Il s'est avisé d'un moyen plus efficace.|彼はより有効な方法を思いついた Elle s'est avisée qu'elle avait vécu dans le mensonge.|彼女は自分がうそで固めた生活をしてきたことに気がついた. ➋ 〈s'aviser de+不定詞〉(妙なこと,大それたこと)をする気を起こす,しでかす. Ne t'avise pas de recommencer!|二度とやらかすんじゃないよ. 『プログレッシブ仏和辞典』 |
〇今日の要点
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[注意]上述の如きenと次の如き場合のenとを混同せざるを要す。 (イ)前置詞たるen |
辞書で確認しておきます。
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en venir à qc/不定詞 結局…になる,ついに…に至る. en venir aux mains|最後は殴り合いになる Où voulez-vous en venir?|結局のところ何が言いたい[どうしたい]のですか Ils en sont venus à se battre comme des chiffonniers.|彼らはついに激しい殴り合いを始めるに至った. 『プログレッシブ仏和辞典』 |
今日は以上です。
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