『仏文和訳法』を読む(例文294)
山田原実先生 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
|
第八章 譲歩語句 Quoi que~(接続法文)「何と~とも」
[注意]この形式と、「たとえ~とはいえ」を意味するQuoique~とを混同せないようにするを要する。 |
|
[例文294] Le capital, quoi qu’on en dise, ne se conserve pas. Il se renouvelle plus ou moins vite, et quand on ne le renouvelle pas, il s’use.
[語句] se conserver いつまでも存続する se renouveler 改められる、入れ替えられる plus ou moins vite 早い遅いの違いはあるが s’user 消耗する、使い古される。(user~ ~を使い古す。 user de~ ~を使用する)
[訳] 資本は、人がどんなに言おうとも、いつまでも存続するものではない。資本は、早い遅いの相違こそあれ、いつかは更新されるもので、更新されなければ資本は消耗してしまう。
|
〇今日の要点
|
Quoi que~(接続法文)「何と~とも」 |
辞書で確認しておきましょう。
|
quoi que+接続法 (1) ⸨直接目的語⸩ 何を…しようと. Je reste avec lui quoi qu'il dise.|彼がなんと言おうと私は彼と残る. (2) ⸨非人称構文の意味上の主語⸩ 何が…しようと. Téléphone, quoi qu'il arrive.|何が起ころうとも電話しなさい. (3) ⸨前置詞とともに⸩ sur quoi que l'on se fonde 何に依拠しようと. 『プログレッシブ仏和辞典』 |
今日は以上です。
0 件のコメント:
コメントを投稿