2025年10月21日火曜日

例文294

 

『仏文和訳法』を読む(例文294

 

山田原実先生 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262

を読んでいます。

 

第八章 譲歩語句

Quoi que(接続法文)「何と~とも」

 

[注意]この形式と、「たとえ~とはいえ」を意味するQuoique~とを混同せないようにするを要する。

 

例文294

Le capital, quoi qu’on en dise, ne se conserve pas.  Il se renouvelle plus ou moins vite, et quand on ne le renouvelle pas, il s’use.

 

語句

se conserver いつまでも存続する

se renouveler 改められる、入れ替えられる

plus ou moins vite 早い遅いの違いはあるが

s’user  消耗する、使い古される。(user ~を使い古す。 user de ~を使用する)

 

[訳]

資本は、人がどんなに言おうとも、いつまでも存続するものではない。資本は、早い遅いの相違こそあれ、いつかは更新されるもので、更新されなければ資本は消耗してしまう。

 

 

 

〇今日の要点

 

Quoi que(接続法文)「何と~とも」

 

辞書で確認しておきましょう。

quoi que+接続法

(1) 直接目的語 何をしようと.

Je reste avec lui quoi qu'il dise.|彼がなんと言おうと私は彼と残る.

(2) 非人称構文の意味上の主語 何がしようと.

Téléphone, quoi qu'il arrive.|何が起ころうとも電話しなさい.

(3) 前置詞とともに sur quoi que l'on se fonde 何に依拠しようと.

『プログレッシブ仏和辞典』

 

今日は以上です。

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