『仏文和訳法』を読む(例文297)
山田原実先生 著『仏文和訳法』,大学書林,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1704262
を読んでいます。
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第八章 譲歩語句 Quelque~que…(接続法文)「いかに何々とも」
[注意]quelque の後ろには名詞、形容詞、副詞などが置かれるが、名詞が置かれる場合には、quelque の前に諸種の前置詞が付されることがあるから注意を要する。 |
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[例文297]
[語句] être solidaire de~ ~と連帯義務関係にある(solitaire「単独の、寂しき」と混同すべからず) assumer 責を負う、引き受ける la destinée 天命、運命
[訳] 各人は、いかに他の人々と連帯関係にあるとはいえ、やはりやらなければならない自分自身の仕事、引き受けなければならない自分一個の責任、果たさなければならない自分自身の天職をもっていると思う。 |
〇語句補足
sentirは「思う」より「意識する、意識している」「気づく、気づいている」の方がいいかもしれません。
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n'en ... pas moins それでもやはり…だ. Il a échoué, mais il n'en est pas moins travailleur.|彼は不合格だったけれど,努力家であることに変わりはない Il est malade. Il n'en a pas moins l'intention de partir.|彼は病気だ,それでも彼は出発するつもりだ. 『プログレッシブ仏和辞典』 |
〇今日の要点
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Quelque~que…(接続法文)「いかに何々とも」 |
前回とは違う辞書で確認しておきましょう。
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◆quelque+adj.+que+subj. ((文))いかに…であろうとも quelque profondes que soient ses réflexions彼(女)の省察がいかに深かろうとも ◆quelque+adv.+que+subj. ((古))いかに…しようとも quelque fort qu'il pleuveいかに雨が強く降ろうとも 『ロワイヤル仏和中辞典』 |
今日は以上です。
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